炭化水素油を水素化し接触分解するための、改善された一体的方法
专利摘要:
炭化水素油を水素化し接触分解するための、改善された一体的方法は、水素および水素化条件の存在下、残油、接触分解リサイクル油、および任意選択の分留油を、触媒に接触させるステップを含む。反応生成物を分離して、ガス、水素化ナフサ、水素化ディーゼル油、および水素化テール油を得る。接触分解条件下、水素化テール油および任意選択の従来の接触分解供給原料を、接触分解触媒に接触させる。反応生成物を分離して、乾燥ガス、液化ガス、接触分解ガソリン、接触分解ディーゼル油、および接触分解リサイクル油を得る。水素化テール油および/または従来の接触分解供給原料と、接触分解触媒とを接触させる前に、この方法は、水素化テール油および/または従来の接触分解供給原料を、少なくとも1種の軽質留分および1種の重質留分に分解するステップを含むことを特徴とする。 公开号:JP2011506690A 申请号:JP2010538313 申请日:2008-12-19 公开日:2011-03-03 发明作者:▲張▼久▲順▼;▲聶▼▲紅▼;▲謝▼朝▲鋼▼;▲馬▼建国;▲龍▼▲軍▼;崔▲やん▼;戴立▲順▼;李大▲東▼;牛▲傳▼峰;高永▲燦▼ 申请人:中国石油化工股▲分▼有限公司;中国石油化工股▲分▼有限公司石油化工科学研究院; IPC主号:C10G69-04
专利说明:
[0001] 本発明は、水素処理および接触分解を組み合わせたプロセスを用いて炭化水素油を変換するための方法に関する。] 背景技術 [0002] 現在のところ、原油がより重質化しより低質化することは、世界的な傾向であるが、重質燃料油に対する需要が徐々に減少しているのに対し、軽油に対する需要はかなり増大している。したがって、多くの石油精製企業は、残油から、自動車用ガソリン、ディーゼル油、および液化石油ガスなどの製品への最大限の変換を、模索中である。上記目標を達成する効率的な方法は、低質重油または残油の水素処理であり、この処理によって、硫黄、窒素、および金属などの不純物の量と、残留炭素の数値も著しく低下し、それによって、接触分解器での通常プロセスで原材料に求められる要件が満たされる。] [0003] 特許文献1は、残油の通常の水素処理と接触分解との組合せを基にした方法を開示する。この方法では、接触分解器(ガス油接触分解器および重油接触分解器を含む。)重質サイクル油(HCO)を残油水素処理ユニットに再循環させ、残油と混合し、次いで接触分解器(主に、ガス油接触分解器)に供給して、水素処理後にさらに加工する。そのような技術的改善は、接触分解器に水素化残油が原材料として投入されかつHCOそのものが接触分解器に再循環される通常の操作モードに比べ、生成物分布を大幅に変化させる。新しい組合せプロセスが、本質的に類似している主な操作パラメータと共に利用される、この特許に示される実施例に関し、接触分解器の全変換率は3体積%上昇し、液化石油ガスの質量収率は25.7%上昇し、ガソリンの質量収率は1.07%上昇し、ディーゼル油の質量収率は3.97%低下し、重質サイクル油の質量収率は15.61%低下し、コークスの質量収率は5.56%低下する。] [0004] 特許文献2は、残油の水素処理および重油の接触分解のための組合せプロセスを開示しており、接触分解器で生成された重質サイクル油および油スラリーからのクラリファイド油を、残油装置用の供給原料の一部として一緒に混合し、水素化流をその他の供給原料と共に接触分解器に再循環させる。そのようなプロセスは、接触分解器からのガソリンおよびディーゼル油の収率を上昇させることができる。] [0005] 特許文献3は、低分子オレフィンおよびガソリンの収率を上昇させるための方法を開示しており、接触分解装置で生成されたHCOを水素化しまたはナフサと混合し、次いで外付けの独立した接触分解装置に導入する。特許請求の範囲に記載されている方法では、外付けの第2のライザ接触分解反応器内でサイクル油を再分解することにより、他の供給原料を用いて単一のライザ反応器でサイクル油を再分解した場合に生じ得る、水素転移という望ましくない反応を抑制できることが提示されている。軽質オレフィンの収率をさらに上昇させることが、有益である。上述の特許に基づき、特許文献4は、外付けの独立した第2の接触分解反応器で用いられるZSM−5構造を有するメソポーラスモレキュラーシーブの接触分解触媒が、軽質オレフィンの収率をさらに上昇し得ることも開示する。特許文献3に基づき、特許文献5は、水素化反応器内で、異なる水素化触媒を含有する組成物を用いることによって、また、外付けの独立した第2の接触分解反応器内で、異なる結晶セルサイズを有するモレキュラーシーブの接触分解触媒を含有する組成物を用いることによって、軽質オレフィンの収率を上昇させるための方法を開示する。] [0006] 特許文献6は、残油を水素処理し接触分解するための組合せプロセスを開示し、このプロセスは、残油およびクラリファイド油を残油水素処理装置に導入するステップと、水素および水素処理触媒の存在下で反応混合物を水素化するステップと、接触分解装置に水素化残油を投入するステップと、分解触媒の存在下で分解反応を実施するステップと、重質サイクル油を接触分解装置内に再循環させるステップと、得られた油スラリーを、分離器を介して反応混合物から分離して、クラリファイド油を得るステップと、クラリファイド油を水素処理装置に再循環させるステップとを含んでいる。] [0007] 自動車用ガソリン、ディーゼル油、および液化石油ガスなどの生成物の収率は、重質サイクル油、クラリファイド油、または全接触分解生成物である重油を含む、接触分解生成物である重油を水素処理し、その後、これらを接触分解器に再循環して再加工することにより、さらに上昇させることができる。しかし、従来技術の欠点は、生成物分布の調節可能性が乏しいこと、および生成物分布におけるガソリンまたはディーゼル油の選択性が乏しいことにある。] 先行技術 [0008] 米国特許第4,713,221号明細書 中国特許出願公開第1382776A号明細書 中国特許出願公開第1422327A号明細書 中国特許出願公開第1423689A号明細書 中国特許出願公開第1425055A号明細書 中国特許出願公開第1262306A号明細書] 課題を解決するための手段 [0009] 本発明の目的は、従来技術における生成物分布の乏しい調節可能性と生成物分布でのガソリンまたはディーゼル油の乏しい選択性に対処するために、炭化水素油を水素処理し接触分解するための、改善された組合せ方法を提供することである。] [0010] 本発明は: 残油、接触分解サイクル油、および任意選択の蒸留油と、水素処理触媒とを、水素ガスの存在下、水素処理条件下で接触させ、その後、反応生成物を分離して、ガス、水素化ナフサ、水素化ディーゼル油、および水素化テール油を得るステップ; 水素化テール油および/または通常の接触分解供給原料油と、接触分解触媒とを、接触分解条件下で接触させ、その後、反応生成物を分離して、乾燥ガス、液化石油ガス、接触分解されたガソリン、接触分解されたディーゼル油、および接触分解サイクル油を得るステップ を含む、炭化水素油を水素処理し接触分解するための、改善された組合せ方法を提供する。] [0011] 分解触媒との接触反応が、反応混合物の流動方向に沿って配置された少なくとも2つの反応ゾーンIおよびIIを有する反応器内で実施される場合、 水素化テール油および/または通常の接触分解供給原料油は、少なくとも2つの留分、即ち水素化テール油の軽質および重質留分または通常の接触分解重質供給原料油および通常の接触分解軽質供給原料油に分離され、その後、水素化テール油および/または通常の接触分解供給原料油と分解触媒とを接触させる。] [0012] 分解触媒との接触反応は:反応ゾーンIに、水素化テール油の軽質留分および重質留分の一方を投入し、かつ任意選択で、分離されていない水素化テール油、通常の接触分解供給原料油、および/または通常の接触分解重質供給原料油、または通常の接触分解軽質供給原料油も投入するステップ;それに対して、反応ゾーンIIには、水素化テール油の軽質留分および重質留分の他方を投入し、かつ任意選択で、分離されていない水素化テール油、通常の接触分解供給原料油、および/または通常の接触分解重質供給原料油、または通常の接触分解軽質供給原料油も投入するステップを含む。] [0013] あるいは、分解触媒との接触反応は:反応ゾーンIに、通常の接触分解重質供給原料油および通常の接触分解軽質供給原料油の一方を投入し、かつ任意選択で、分離されていない水素化テール油、通常の接触分解供給原料油、および/または水素化テール油の軽質留分もしくは重質留分も一緒に投入するステップ;それに対して、反応ゾーンIIには、通常の接触分解重質供給原料油および通常の接触分解軽質供給原料油の他方を投入し、かつ任意選択で、分離されていない水素化テール油、通常の接触分解供給原料油、および/または水素化テール油の軽質留分もしくは重質留分も一緒に投入するステップを含み、水素化テール油および/または水素化テール油の軽質留分もしくは重質留分と任意選択で混合した軽質/重質供給原料油の混合供給原料中の水素化テール油含量は、それぞれ同時に0ではない。] [0014] 本発明の方法によれば、水素化テール油は、沸騰範囲が水素化ディーゼル油よりも高い留分を指し、例えば、沸点が350℃よりも高い留分を指す。前記分離は、水素化テール油の全重量に対して、軽質留分を10〜80%、好ましくは20〜70%、より好ましくは30〜60%もたらすことが好ましい。] [0015] 本発明の方法によれば、水素化テール油を通常の接触分解軽質供給原料油と混合した場合、水素化テール油の量は、50重量%以下であり、好ましくは40重量%以下であり、水素化テール油を通常の接触分解重質供給原料油と混合した場合、水素化テール油の量は、90重量%以下であり、好ましくは80重量%以下である。] [0016] 前記通常の接触分解供給原料油は、当業者に周知であり、例えば、真空ガス油、常圧残油、減圧残油とブレンドした真空ガス油、または、コーカーガス油、脱アスファルト油、フルフラル抽出ラフィネートの1種または複数など、2次加工した後のその他の炭化水素油であってもよい。前記軽質供給原料油および前記重質供給原料油は、従来技術におけるいずれか1つまたは複数のプロセスを介して分離することにより、得ることができる。例えば、これらの油は、大気圧蒸留および/または真空蒸留を介して分離することにより、得ることができる。] [0017] 通常の接触分解重質供給原料油は、沸点が500℃よりも高い炭化水素油であり、それに対して通常の接触分解軽質供給原料油は、蒸留範囲が350〜500℃の炭化水素油である。] [0018] 前記接触分解サイクル油は、大きな分解触媒粒子が除去されたHCO、大きな触媒粒子が除去されたクラリファイド油、または大きな触媒粒子および接触分解されたディーゼル油が除去された全接触分解重油の、1種または複数であってもよい。] [0019] テール油および/または通常の接触分解供給原料油を分離するための方法は、軽質留分を重質留分から分離し得る、当技術分野の任意の方法にすることができる。例えば、前記方法は、真空蒸留、フラッシュ蒸留、または上記方法の1つまたは複数の組合せなどの、蒸留であってもよい。好ましい実施形態では、テール油および/または通常の接触分解供給原料油を軽質および重質留分に分離する方法は、真空蒸留である。分離した重質留分は、沸点が500℃よりも高い炭化水素油であり、それに対して分離した軽質留分は、蒸留範囲が350〜500℃の炭化水素油である。] [0020] 当技術分野で周知のように、固定床水素処理反応器に投入するための供給原料油に含有される固体不純物の粒子が、25μmよりも小さい場合、これらの粒子は、圧力降下を引き起こすことなく、残油用の水素処理触媒の床層を通過することができる(「Improvement of Feeding Filter in Residua Hydrogenation Unit」、MuHaitao、Sun Zhenguang、Petroleum Refinery Engineering、31巻(5号)、2001年)。したがって、残油に含有される固体不純物の粒子の粒度は、残油の従来の水素処理反応中に25μm未満になるように、典型的には制御される。しかし本発明者らは、そのケースが、接触分解サイクル油を含有する供給原料油を水素処理反応器内に導入する場合に異なることを見出す。研究によれば、水素処理反応器内に導入された供給原料油が接触分解サイクル油を含有する場合、接触分解サイクル油中の固体含量と、固体粒子の粒度との両方が、水素処理反応器の動作の安定性に影響を及ぼすことが示されている。このように、1つの好ましい実施形態では、大きな分解触媒粒子が除去されたHCO、大きな分解触媒粒子が除去されたクラリファイド油、または分解触媒粒子が除去された全接触分解重油中の固体粒子の含量が、30重量ppm未満であり、固体粒子の粒度が10μm未満であり、さらに好ましくは、この含量が15重量ppm未満であり、固体粒子の粒度が5μm未満であり、より好ましくは、この含量が5重量ppm未満であり、固体粒子の粒度が2μm未満である。] [0021] 粒度は、レーザ光散乱粒度分析器で測定される。前記粒子の粒度は、粒径に関してある範囲内の分布を有し、この粒径は、前記分布内にある固体粒子の90%(体積)の粒径が、値よりも小さいことを意味する。固体粒子の含量は、か焼を介した計量方法によって測定され、この方法は:接触分解サイクル油サンプルのある重量を石英カップに量り取るステップと;サンプル(窒素によって保護された)を、燃焼炉内で、600℃よりも低い温度で炭化させるステップと;空気アッシングするステップと;窒素の保護下で冷却するステップと;残留固体粒子を量り取るステップと;接触分解サイクル油中の固体粒子の含量を計算するステップとを含み、この反復測定結果のばらつきは、0.02%以下である。] [0022] 固体粒子不純物を接触分解サイクル油から除去するための前記方法は、従来技術において油からの固体粒子の分離を実現することができる、任意の方法にすることができる。例えば、その方法は、濾過、遠心分離、蒸留、およびフラッシュ蒸留、または上述の方法の1つまたは複数の組合せにすることができる。1つの好ましい実施形態では、固体粒子不純物を接触分解サイクル油から除去するための方法は、好ましくは濾過である。例えば、固−液分離のためのフィルタの場合、フィルタ要素の濾過アパーチャサイズは、分離のために所望の濾過精度が実現されるよう選択することができ、このフィルタ要素は、焼結した金属粉末プレート、焼結したワイヤウェブにすることができ、または当技術分野の任意の方法により作製することができる。濾過効率を高めるために、もう1つの好ましい実施形態では、濾過中の動作温度が100〜350℃であり、より好ましくは200〜320℃である。] [0023] 反応のため水素処理触媒と接触する残油は、減圧残油および/または常圧残油にすることができる。反応のため水素処理触媒と接触する蒸留油は、コーカーガス油、脱アスファルト油、真空ガス油、および溶媒抽出ラフィネートの1種または複数から選択される。] [0024] 本発明の方法によれば、水素処理するための、接触分解サイクル油と供給原料油中の残油との混合比に制約はない。この混合比は、反応ユニット容量および材料源に依存し、一般に接触分解サイクル油は、全炭化水素油供給原料に対して、好ましくは5〜40重量%、さらに好ましくは6〜30重量%、より好ましくは8〜25重量%である。] [0025] 水素処理ユニットは、従来の残油水素処理反応器である。水素処理反応器は、典型的には固定床反応器であり、あるいは、この水素処理反応器は、移動床反応器または沸騰床反応器にすることができる。] [0026] 残油水素処理反応条件は、以下の通りである:水素圧力5〜22MPa、反応温度330〜450℃、体積空間速度0.1〜3/時、水素と油との体積比350〜2000Nm3/m3。] [0027] 使用される水素処理触媒は、従来の触媒または当技術分野の触媒の組合せであり、例えば、水素処理触媒は、第VIB族の金属および/または第VIII族の卑金属から選択された活性金属成分と、アルミナ、シリカ、および非晶質Si−Alから選択されたキャリア材料とからなる触媒の1種または複数である。金属成分は、好ましくはニッケル−タングステン、ニッケル−タングステン−コバルト、ニッケル−モリブデン、またはコバルト−モリブデン組成物である。] [0028] 残油加工技法およびそこで使用される触媒は、参照により本明細書に組み込まれるCN1626625A、CN1648215A、CN1400285A、CN1400288A、CN1262306A、CN1382776A、CN1690172A、およびCN1782031Aに記載されている。] [0029] 残油水素処理の生成物において、得られたガスは、水素または精油所ガスを調製するための原材料として使用することができ;水素化ナフサは、エチレンを生成するための、接触改質または水蒸気分解用の原材料として使用することができ;水素化ディーゼルは、ディーゼル製品に関する理想的なブレンド済み成分であり;水素化テール油の沸点は350℃よりも高く、全ては接触分解器の供給原料として使用することができる。] [0030] 本発明の方法によれば、前記接触分解器は、当技術分野で従来から使用されており、例えば接触分解器は、重油流動接触分解器(RFCC)、または、接触分解器(DCC、ライザおよび稠密床反応器の組合せ)およびプロリフィックイソパラフィン接触分解器(MIP、ライザおよび高速床反応器の直列組合せ)などのいずれか一組もしくは複数の組であってもよい。ライザ反応器およびMIP反応器の接触分解器(中国特許第99105903.4号に記載されている。)が、本発明では好ましい。接触分解器内の反応器は、好ましくはライザ反応器であり、この反応器は、垂直方向に沿って上方に、少なくとも2つの反応ゾーンIおよびIIを含む。他の好ましい接触分解器では、再生触媒の送出装置が、前記反応ゾーンIIと分解触媒再生器との間に設けられている。操作の厳格性の制御(反応温度と、触媒および油の比を含む。)および最終製品の分配のその他の制御は、装置を通してまたは通さずに、高温再生触媒を反応ゾーンIIに導入することによって実現することができる。] [0031] さらに、本明細書で使用される前記反応圧力は、他に特に指示しない限り、通常はゲージ圧を指す。] [0032] 前記接触分解器の反応ゾーンIでは、反応温度が550〜700℃であり、触媒と油との比が4〜50であり、反応時間が0.5秒から10秒であり、噴霧化水蒸気が供給原料の2〜50重量%であり、反応圧力が標準圧から300kPaであり;好ましくは反応温度が560〜650℃であり、触媒と油との比が7〜20であり、反応時間が1秒から2秒であり、噴霧化水蒸気が供給原料の5〜10重量%であり、反応圧力が100〜300kPaである。] [0033] 前記接触分解器の反応ゾーンIIでは、反応温度が500〜600℃であり、触媒と油との比が3〜50であり、反応時間が0.2秒から8秒であり、噴霧化水蒸気が供給原料の2〜20重量%であり、反応圧力が標準圧から300kPaであり;好ましくは反応温度が510〜560℃であり、触媒と油との比が5〜40であり、反応時間が0.5秒から1.5秒であり、噴霧化水蒸気が供給原料の4〜8重量%であり、反応圧力が100〜300kPaである。] [0034] 前記接触分解触媒は、従来技術の1種の触媒または複数の触媒の組合せにすることができる。従来技術で利用可能な分解触媒は、一般に、ゼオライト、無機酸化物、および任意選択のクレーを含有し、各成分の量は、それぞれ、ゼオライトが5重量%から50重量%、無機酸化物が5重量%から95重量%、クレーが0重量%から70重量%である。] [0035] 前記ゼオライトは、マクロポーラスゼオライトおよび任意選択のメソポーラスゼオライトから選択された活性成分であり、マクロポーラスゼオライトは、活性成分の25から100重量%、好ましくは50から100重量%を構成し、メソポーラスゼオライトは、活性成分の0から75重量%、好ましくは0から50重量%を構成する。] [0036] 前記マクロポーラスゼオライトは、Y−ゼオライト、希土類Y−ゼオライト(REY)、希土類水素Y−ゼオライト(REHY)、超安定Y−ゼオライト(USY)、希土類超安定Y−ゼオライト(REUSY)、およびこれらの1種または複数の混合物から選択される。] [0037] 前記メソポーラスゼオライトは、ZSM系列ゼオライトおよび/またはZRPゼオライトから選択され、これらは、リンなどの非金属元素および/または鉄、コバルト、ニッケルなどの遷移金属元素で変性させることもできる。ZSM系列ゼオライトは、ZSM−5、ZSM−11、ZSM−12、ZSM−23、ZSM−35、ZSM−38、ZSM−48、および類似した構造を有するその他のゼオライト、またはこれらの混合物から選択される。] [0038] 前記無機酸化物は、結合剤として使用され、二酸化ケイ素(SiO2)および/または酸化アルミニウム(Al2O3)から選択してもよい。] [0039] 前記クレーは、母材として、即ち担体として使用され、カオリンおよび/またはハロイサイトから選択してもよい。] [0040] 接触分解加工技術およびそこで使用される触媒は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第6,495,028号、CN110116、CN110116C、CN1072032C、CN1814705、CN1814707、CN1854251、およびCN1854254に記載されている。] [0041] 本発明の方法によれば、水素処理反応からの製品油または接触分解からの製品油を、蒸留を介して分離して、水素化ナフサ、水素化ディーゼル油、水素化テール油、または液化石油ガスや接触分解ガソリン、接触分解ディーゼル油、接触分解サイクル油などの製品を得ることができる。前記蒸留は、当技術分野で周知であり、一般に、所望の分離を行うために、フラッシュ蒸留、通常の蒸留、および真空蒸留の1つまたは複数の操作ユニットを含む。] [0042] 従来技術と比較すると、本発明の有益な効果は、主に下記の通りである: (1)水素化テール油は軽質留分および重質留分に分離され、これらは接触分解器内の異なる反応ゾーンに導入され、水素化した炭化水素油の分解反応は、異なる反応ゾーンの操作条件を調節することによって制御することができ、それによって、所望の生成物分布が得られる。] [0043] 例えば、前記重質留分は、単独でまたはその他の外来の重質炭化水素油と一緒になって接触分解反応ゾーンIに導入されるが、このとき、触媒と油とのより大きな比(7〜16など)と、触媒および油のより高い接触温度(例えば、580〜650℃)とを用いて、重油分解の変換深さを高め、それによって、接触分解生成物中の軽油の収率が改善する。前記軽質留分は、単独でまたはその他の外来の軽質炭化水素油と一緒になって接触分解反応ゾーンIIに導入され、次いで反応ゾーンIから生じた流れと混合され、その内部で分解触媒によってさらに接触分解される。分解触媒は、最初に反応ゾーンI内で重質留出物と接触し反応するので、ある量のコークスは触媒上に生成され、その結果、触媒活性が抑制されることになる。そのような抑制は、軽質留出物分解の変換深さを減少させることになり、ガソリンおよびディーゼルの収率の上昇とガス製品の収率の低下を促進させることになる。] [0044] (2)水素化テール油とその他の軽油または重油供給原料との組合せを、接触分解器の反応器内の少なくとも2つのボトムアップ反応ゾーンIおよびIIに導入することにより、炭化水素油の分解反応を制御することができ、それによって、所望の生成物分布が得られる。例えば、前記水素化テール油およびその他の重質接触分解供給原料油を接触分解反応ゾーンIに導入した場合、前記水素化テール油は、重油の希釈剤として機能することができ、水素化テール油中に含有される水素変性接触分解サイクル油のより高い芳香族性によって、重質炭化水素中のアスファルテンと芳香族ミセルとの解離をさらに強化することができ、したがって、残油と触媒との間の接触反応の効率を、著しく改善することができる。一方、触媒と油とのより高い比(5〜12など)と、触媒と油との間のより高い接触温度(例えば、580〜650℃)が使用され、反応保持時間は1から1.5秒の範囲内で制御され、それによって、重油分解の変換深さが高められ、これは、接触分解製品中の軽油の収率を改善するのに有益である。その後、軽質炭化水素油は接触分解反応ゾーンIIに導入され、次いで反応ゾーンIから生じた流れと混合され、そこで分解触媒によってさらに接触分解される。反応ゾーンIIの操作条件は、下記の通りであることが好ましい:それぞれ、反応温度は510〜540℃、触媒と油との比は9〜40、反応保持時間は1.0〜1.8秒である。分解触媒は、まず反応ゾーンI内で重質留出物と接触し反応するので、ある量のコークスは触媒上に生成して、触媒を不動態化することになる。そのような不動態化は、軽質留出物分解の変換深さを低下させ、ガソリンおよびディーゼルの収率の上昇とガス製品の収率の低下を促進させることになる。] [0045] (3)再生触媒の送出装置は、反応器の反応ゾーンIIと分解触媒再生器との間に備えられ、したがって、新鮮な高温再生触媒の流れを反応器ゾーンII内に導入して、それらの反応の厳格性を調節することができ、同時に、比較的穏やかな条件が反応器ゾーンIで使用され、それによって、乾燥ガスの収率が効果的に低下し、高価値製品の収率が効果的に上昇する。] [0046] 例えば、前記重油を単独で接触分解反応ゾーンIに導入し、触媒と油とのより高い比(10〜18など)と、触媒と油との間の穏やかな接触温度(例えば、550〜600℃)を使用し、反応保持時間は0.9秒から1.3秒として制御し、それによって、重油分解の変換深さを高め、同時に、乾燥ガスの収率を低下させ;その後、前記水素化テール油とその他の外来の軽質炭化水素油との混合物を、接触分解反応ゾーンIIに導入し、次いで反応ゾーンIから生じた流れと混合し、そこで、分解触媒によってさらに接触分解する。最初に分解触媒は反応ゾーンI内で重質留出物と接触し反応するので、ある量のコークスが触媒上に生成されて、触媒を不動態化することになる。しかし、新鮮な再生触媒が再生器から反応器ゾーンIIに導入され、したがって、反応器ゾーンII内の触媒の変換能は高められる。反応ゾーンIIの操作条件は、下記の通りであることが好ましい:それぞれ、反応温度は520〜580℃、触媒と油との比は9〜18、反応保持時間は1.3〜2.0秒である。その結果、重油の変換率とガソリンおよびディーゼル油などの高価値製品の収率は高まり、それに対して乾燥ガスの収率が低下する。] [0047] 本発明の方法は、ガソリンやディーゼル油などのより軽質な油製品に向けた炭化水素油の変換に、特に適切である。] 図面の簡単な説明 [0048] 図1は、本発明の、炭化水素油の水素処理および接触分解の組合せプロセスを示す、概略図である。 図2は、本発明の、炭化水素油の水素処理および接触分解の組合せプロセスを示す、概略図である。 図3は、本発明の、炭化水素油の水素処理および接触分解の、より柔軟な組合せプロセスを示す概略図である。] 図1 図2 図3 [0049] 本発明の一実施形態によれば、接触分解触媒との前記接触反応は、反応ゾーンIに、水素化テール油の重質留分および任意選択の分離されていない水素化テール油を投入し、一方反応ゾーンIIには、水素化テール油の軽質留分を投入することによって実施される。水素化テール油の前記軽質留分の量は、分離される水素化テール油の全重量に対して10〜50重量%であり;前記分離によって、水素化テール油の全重量に対して20〜45重量%の軽質留分が得られることが好ましく;前記分離によって、水素化テール油の全重量に対して25〜35重量%の軽質留分が得られることがより好ましい。] [0050] 反応ゾーンIでの反応条件は、下記の通りである:反応温度は550〜700℃であり、触媒と油との比は5〜20であり、反応時間は0.5〜10秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の2〜50重量%であり、反応圧力は標準圧から300kPaである。反応ゾーンIでの反応条件は、下記の通りであることが好ましい:反応温度は560〜650℃であり、触媒と油との比は7〜16であり、反応時間は1〜2秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の5〜10重量%であり、反応圧力は100〜300kPaである。] [0051] 反応ゾーンIIでの反応条件は、下記の通りである:反応温度は500〜600℃であり、触媒と油との比は7〜20であり、反応時間は0.2〜8秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の2〜20重量%であり、反応圧力は標準圧から300kPaである。反応ゾーンIIでの反応条件は、下記の通りであることが好ましい:反応温度は510〜560℃であり、触媒と油との比は10〜18であり、反応時間は0.5〜1.5秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の4〜8重量%であり、反応圧力は100〜300kPaである。] [0052] 本発明の一実施形態によれば、接触分解触媒との前記接触反応は、反応ゾーンIに水素化テール油の軽質留分を投入し、一方反応ゾーンIIには、水素化テール油の重質留分および任意選択の分離されていない水素化テール油を投入することによって実施される。水素化テール油の前記軽質留分の量は、分離される水素化テール油の全重量に対して10〜50重量%であり;前記分離によって、水素化テール油の全重量に対して20〜45重量%の軽質留分が得られることが好ましく;前記分離によって、水素化テール油の全重量に対して25〜35重量%の軽質留分が得られることがより好ましい。] [0053] この実施形態では、反応ゾーンIでの反応条件は、下記の通りである:反応温度は550〜700℃であり、触媒と油との比は5〜20であり、反応時間は0.5〜10秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の2〜50重量%であり、反応圧力は標準圧から300kPaである。好ましくは、反応ゾーンI内の反応温度は560〜650℃であり、触媒と油との比は7〜16であり、反応時間は1〜1.5秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の5〜10重量%であり、反応圧力は100〜300kPaである。] [0054] この実施形態では、反応ゾーンIIでの反応条件は、下記の通りである:反応温度は500〜600℃であり、触媒と油との比は7〜20であり、反応時間は0.2〜8秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の2〜20重量%であり、反応圧力は標準圧から300kPaである。好ましくは、反応ゾーンIIでの反応温度は520〜560℃であり、触媒と油との比は10〜18であり、反応時間は1〜2秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の4〜8重量%であり、反応圧力は100〜300kPaである。再生触媒を、前記反応ゾーンIIに導入してもよい。] [0055] 本発明の一実施形態によれば、接触分解触媒との前記接触反応は、反応ゾーンIに水素化テール油の重質留分、任意選択の分離されていない水素化テール油、および/または通常の接触分解供給原料油を投入し、一方反応ゾーンIIには、水素化テール油の軽質留分を投入することによって実施される。水素化テール油の前記軽質留分の量は、分離される水素化テール油の全重量に対して10〜50重量%であり;前記分離によって、水素化テール油の全重量に対して20〜45重量%の軽質留分が得られることが好ましく;前記分離によって、水素化テール油の全重量に対して25〜35重量%の軽質留分が得られることがより好ましい。] [0056] この実施形態では、反応ゾーンIでの反応条件は、下記の通りである:反応温度は550〜700℃であり、触媒と油との比は5〜20であり、反応時間は0.5〜10秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の2〜50重量%であり、反応圧力は標準圧から300kPaである。反応ゾーンI内の反応条件は、下記の通りであることが好ましく:反応温度は560〜650℃であり、触媒と油との比は7〜16であり、反応時間は1〜2秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の5〜10重量%であり、反応圧力は100〜300kPaである。] [0057] この実施形態では、反応ゾーンIIでの反応条件は、下記の通りである:反応温度は500〜600℃であり、触媒と油との比は3〜20であり、反応時間は0.2〜8秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の2〜20重量%を構成し、反応圧力は標準圧から300kPaである。反応ゾーンIIでの反応条件は、下記の通りであることが好ましく:反応温度は510〜560℃であり、触媒と油との比は6〜14であり、反応時間は0.5〜1.5秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の4〜8重量%であり、反応圧力は100〜300kPaである。] [0058] 本発明の一実施形態によれば、接触分解触媒との前記接触反応は、反応ゾーンIに水素化テール油の軽質留分および任意選択の通常の接触分解供給原料油を投入し、一方反応ゾーンIIには、水素化テール油の重質留分および任意選択の分離されていない水素化テール油を投入することによって実施される。水素化テール油の前記軽質留分の量は、分離される水素化テール油の全重量に対して10〜50重量%であり;前記分離によって、水素化テール油の全重量に対して20〜45重量%の軽質留分が得られることが好ましく;前記分離によって、水素化テール油の全重量に対して25〜35重量%の軽質留分が得られることがより好ましい。] [0059] この実施形態では、反応ゾーンIでの反応条件は、下記の通りである:反応温度は550〜700℃であり、触媒と油との比は5〜20であり、反応時間は0.5〜10秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の2〜50重量%であり、反応圧力は標準圧から300kPaである。好ましくは、反応ゾーンIでの反応温度は560〜650℃であり、触媒と油との比は7〜16であり、反応時間は1〜1.5秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の5〜10重量%であり、反応圧力は100〜300kPaである。] [0060] この実施形態では、反応ゾーンIIでの反応条件は、下記の通りである:反応温度は500〜600℃であり、触媒と油との比は7〜20であり、反応時間は0.2〜8秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の2〜20重量%であり、反応圧力は標準圧から300kPaである。好ましくは、反応ゾーンIIでの反応温度は520〜560℃であり、触媒と油との比は10〜18であり、反応時間は1〜2秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の4〜8重量%であり、反応圧力は100〜300kPaである。再生触媒を、前記反応ゾーンIIに導入してもよい。] [0061] 本発明の一実施形態によれば、接触分解触媒との前記接触反応は、反応ゾーンIに水素化テール油の重質留分、通常の接触分解重質供給原料油、および任意選択の分離されていない水素化テール油を投入し、一方反応ゾーンIIには、水素化テール油の軽質留分および通常の接触分解軽質供給原料油を投入することによって実施される。水素化テール油の前記軽質留分の量は、分離される水素化テール油の全重量に対して10〜50重量%であり;前記分離によって、水素化テール油の全重量に対して20〜45重量%の軽質留分が得られることが好ましく;前記分離によって、水素化テール油の全重量に対して25〜35重量%の軽質留分が得られることがより好ましい。] [0062] この実施形態では、反応ゾーンIでの反応条件は、下記の通りである:反応温度は550〜700℃であり、触媒と油との比は4〜20であり、反応時間は0.5〜10秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の2〜50重量%であり、反応圧力は標準圧から300kPaである。好ましくは、反応ゾーンIでの反応条件は下記の通りである:反応温度は560〜650℃であり、触媒と油との比は5〜16であり、反応時間は1〜2秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の5〜10重量%であり、反応圧力は100〜300kPaである。] [0063] この実施形態では、反応ゾーンIIでの反応条件は、下記の通りである:反応温度は500〜600℃であり、触媒と油との比は3〜20であり、反応時間は0.2〜8秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の2〜20重量%であり、反応圧力は標準圧から300kPaである。好ましくは、反応ゾーンIIでの反応条件は下記の通りである:反応温度は510〜560℃であり、触媒と油との比は6〜14であり、反応時間は0.5〜1.5秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の4〜8重量%であり、反応圧力は100〜300kPaである。] [0064] 本発明の一実施形態によれば、接触分解触媒との前記接触反応は、反応ゾーンIに水素化テール油の軽質留分、通常の接触分解重質供給原料油、および任意選択の分離されていない水素化テール油を投入し、一方反応ゾーンIIには、水素化テール油の重質留分および通常の接触分解軽質供給原料油を投入することによって実施される。水素化テール油の前記軽質留分の量は、分離される水素化テール油の全重量に対して10〜50重量%であり;前記分離によって、水素化テール油の全重量に対して20〜45重量%の軽質留分が得られることが好ましく;前記分離によって、水素化テール油の全重量に対して25〜35重量%の軽質留分が得られることがより好ましい。水素化テール油の軽質留分の割合は、少なくとも0よりも多く、最大の割合に制限はない。] [0065] この実施形態では、反応ゾーンIでの反応条件は、下記の通りである:反応温度は550〜700℃であり、触媒と油との比は5〜20であり、反応時間は0.5〜10秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の2〜50重量%であり、反応圧力は標準圧から300kPaである。好ましくは、反応ゾーンIでの反応温度は560〜650℃であり、触媒と油との比は7〜16であり、反応時間は1〜1.5秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の5〜10重量%であり、反応圧力は100〜300kPaである。] [0066] この実施形態では、反応ゾーンIIでの反応条件は、下記の通りである:反応温度は500〜600℃であり、触媒と油との比は7〜50であり、反応時間は0.2〜8秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の2〜20重量%であり、反応圧力は標準圧から300kPaである。好ましくは、反応ゾーンIIでの反応温度は520〜560℃であり、触媒と油との比は8〜40であり、反応時間は1〜2秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の4〜8重量%であり、反応圧力は100〜300kPaである。再生触媒を、前記反応ゾーンIIに導入してもよい。] [0067] 本発明の一実施形態によれば、接触分解触媒との前記接触反応は、反応ゾーンIに通常の接触分解重質供給原料油、および分離されていない水素化テール油を投入し、一方反応ゾーンIIには、前記通常の接触分解軽質供給原料油を投入することによって実施される。通常の接触分解重質供給原料油と分離されていない水素化テール油とを混合したものに含まれる前記水素化テール油の量は、90重量%以下であり、好ましくは80重量%以下である。] [0068] この実施形態では、反応ゾーンIでの反応条件は、下記の通りである:反応温度は550〜700℃であり、触媒と油との比は4〜20であり、反応時間は0.5〜10秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の2〜50重量%であり、反応圧力は標準圧から300kPaである。好ましくは、反応ゾーンIでの反応条件は下記の通りである:反応温度は560〜650℃であり、触媒と油との比は5〜16であり、反応時間は1〜2秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の5〜10重量%であり、反応圧力は100〜300kPaである。] [0069] この実施形態では、反応ゾーンIIでの反応条件は、下記の通りである:反応温度は500〜600℃であり、触媒と油との比は7〜50であり、反応時間は0.2〜8秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の2〜20重量%であり、反応圧力は標準圧から300kPaである。好ましくは、反応ゾーンIIでの反応条件は下記の通りである:反応温度は510〜560℃であり、触媒と油との比は8〜40であり、反応時間は0.5〜1.5秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の4〜8重量%であり、反応圧力は100〜300kPaである。] [0070] 本発明の一実施形態によれば、接触分解触媒との前記接触反応は、反応ゾーンIに前記通常の接触分解重質供給原料油、および任意選択の通常の接触分解供給原料油を投入し、一方反応ゾーンIIには、前記通常の接触分解軽質供給原料油および分離されていない水素化テール油を投入することによって実施される。前記通常の接触分解軽質供給原料油と分離されていない水素化テール油とを混合したものに含まれる前記水素化テール油の量は、50重量%以下であり、好ましくは40重量%以下である。] [0071] この実施形態では、反応ゾーンIでの反応条件は、下記の通りである:反応温度は550〜700℃であり、触媒と油との比は4〜20であり、反応時間は0.5〜10秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の2〜50重量%であり、反応圧力は標準圧から300kPaである。好ましくは、反応ゾーンIでの反応温度は560〜650℃であり、触媒と油との比は5〜16であり、反応時間は1〜1.5秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の5〜10重量%であり、反応圧力は100〜300kPaである。] [0072] この実施形態では、反応ゾーンIIでの反応条件は、下記の通りである:反応温度は500〜600℃であり、触媒と油との比は7〜50であり、反応時間は0.2〜8秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の2〜20重量%であり、反応圧力は標準圧から300kPaである。好ましくは、反応ゾーンIIでの反応温度は520〜560℃であり、触媒と油との比は8〜40であり、反応時間は1〜2秒であり、噴霧化水蒸気は供給原料の4〜8重量%であり、反応圧力は100〜300kPaである。再生触媒を、前記反応ゾーンIIに導入してもよい。] [0073] 図1に示される概略図によれば、8を介して導入された水素、9を介して導入された残油、および固体粒子が除去された接触分解サイクル油10が、水素処理ユニット2に供給され、水素処理触媒と接触するようになり;この反応生成物は、ライン31を介して生成物分離装置30に導入されて分離され;11を介した生成物ガス、12を介した水素化ナフサ、および13を介した水素化ディーゼル油が、それぞれこの装置から引き出される。水素化テール油は、部分的にまたは完全に、14を介して水素化テール油分留塔4に導入されて、軽質留分と重質留分に分離される。前記分離によって、水素化テール油の全重量に対して10〜80重量%、好ましくは20〜70重量%、より好ましくは30〜60重量%の軽質留分が得られる。前記重質留分は、単独で、またはその他の外来の分解供給原料油41および/または分離のために水素化テール油分留塔4に導入されていない水素化テール油と混合されて、16を介して接触分解反応ゾーンIに導入されて反応が行われ;前記軽質留分は、単独で、またはその他の分解供給原料油40および/または分離のために水素化テール油分留塔4に導入されていない水素化テール油と混合されて、15を介して接触分解反応ゾーンIIに導入され、反応が行われる。接触分解反応生成物は、接触分解反応沈降器5内で触媒から単離され、18を介して接触分解生成物分離装置3に導入され、分離が行われる。19を介した生成物ガス、20を介した接触分解ガソリン、および21を介した接触分解ディーゼル油は、この装置から除去される。接触分解サイクル油は、部分的にまたは完全に、22を介して接触分解サイクル油フィルタ1に導入され、濾過される。そのような濾過の後、10を介して水素処理反応装置2に導入される接触分解サイクル油中の固体粒子は、30重量ppm未満の含量および10μm未満の粒度を有し、好ましくは15重量ppm未満の含量および5μm未満の粒度を有する。接触分解サイクル油の一部が濾過され、水素処理装置に導入されて水素処理およびその後の反応が行われている間、その他の部分は23を介して引き出され、燃料油、針状の精油所コークス、およびカーボンブラックを生成するための原材料として使用することができる。接触分解反応沈降器5内の分解生成物から分離された触媒は、24を介して触媒再生器7に導入され、再生が行われ、再生された触媒は、25を介して接触分解反応器6に再循環し、反応を行うことができる。] 図1 [0074] 図1に示される概略図によれば:水素処理装置に導入された接触分解サイクル油の量を変化させ;水素化テール油の真空蒸留から得られた軽質留分と重質留分との比を調節し;15を介した軽質留分および16を介した重質留分が接触分解反応器に導入される位置を変化させ;および操作条件を変化させることなどによって、分解反応の生成物分布を制御することが容易であり、その結果、分解原材料の十分な変換を確かなものにした状態で、高い収率でガソリン油およびディーゼル油を生成するという目的が実現される。] 図1 [0075] 図2に示される概略図によれば、8を介して導入された水素、9を介して導入された残油および任意選択の分留油、および10を介して導入された、固体粒子が除去されている接触分解サイクル油が、一緒に水素処理ユニット装置2に供給されて、水素処理触媒と接触し、反応が行われ;反応生成物は、31を介して生成物分離装置30に導入されて分離され;11を介した生成物ガス、12を介した水素化ナフサ、および13を介した水素化ディーゼル油が、それぞれこの装置から引き出される。14を介した水素化テール油および16を介した重質供給原料油は、接触分解反応ゾーンIに供給されて、接触分解触媒と接触し、反応が行われ、軽質分解供給原料油15は接触分解反応ゾーンIIに導入されて、接触分解触媒と接触し、反応が行われる。接触分解反応生成物は、接触分解反応沈降器5内の触媒から単離され、18を介して接触分解生成物分離装置3に導入され、分離が行われる。19を介した生成物ガス、20を介した接触分解ガソリン、および21を介した接触分解ディーゼル油は、この装置から引き出される。接触分解サイクル油(重質サイクル油、クラリファイド油、および接触分解ディーゼル油が分離された残留接触分解重油の全ての1種または複数を含む。)は、一部または全体が、22を介して接触分解サイクル油/固体粒子分離器1に導入されて、そこで固体粒子が除去される。そのような除去により、10を介して水素処理反応装置2に導入された接触分解サイクル油中の固体粒子は、30重量ppm未満の含量と10μm未満の粒度を有し、好ましくは15重量ppm未満の含量と5μm未満の粒度を有する。接触分解サイクル油の一部が濾過され、水素処理装置に導入されて水素処理およびその後の反応が行われている間、その他の部分は23を介して引き出され、燃料油、針状の精油所コークス、およびカーボンブラックを生成するための原材料として使用することができる。接触分解反応沈降器5内の分解生成物から分離された触媒は、24を介して触媒再生器7に導入され、再生が行われ、再生された触媒は、25を介して接触反応器6に再循環され、反応が行われる。] 図2 [0076] 14を介した水素化テール油および16を介して導入された重質供給原料油が一緒に接触分解反応ゾーンIに供給されて、接触分解触媒と接触し反応が行われる、図2に例示される供給手法に加え、14を介した水素化テール油を従来の接触分解供給原料油と混合することができ、次いで接触分解反応ゾーンに導入して接触分解触媒と接触させ、反応させることができる、2つの任意選択の手法、即ち:1)水素化テール油を、15を介して導入された軽質分解供給原料油と共に、接触分解反応ゾーンIIに供給して、接触分解触媒と接触させ、反応を行う手法;2)水素化テール油を、軽質留分および重質留分の2つの流れに分離することができ、但しこの水素化テール油の重質留分および軽質留分の一方は、15を介して導入された軽質分解供給原料油と共に接触分解反応ゾーンIIに供給されて、接触分解触媒と接触し、反応が行われ、一方、水素化テール油の重質留分および軽質留分の他方は、16を介して導入された重質供給原料油と共に接触分解反応ゾーンIに供給されて、接触分解触媒と接触し、反応が行われる手法もある。] 図2 [0077] 図3は、本発明による、炭化水素油を水素処理し接触分解するための組合せプロセスの概略図である。] 図3 [0078] 図3と図2との相違は、下記の通りである:図3において、高温再生触媒は、追加の26を介して再生器から反応ゾーンIIに導入され、14を介した水素化テール油は、15を介して導入された軽質供給原料油と共に、接触分解反応ゾーンIIに供給されて、触媒と接触し、反応が行われ、一方、重質供給原料油は、16を介して接触分解反応ゾーンIに導入されて、触媒と接触し、反応が行われる。この場合、高温再生触媒は、反応ゾーンII内の炭化水素の滞留時間が0.2秒以上になるような、好ましくは1秒以上になるような位置で、26を介して反応ゾーンIIに導入される。反応ゾーンII内の反応温度、触媒と油との操作比、および反応時間などは、高温再生触媒を再生器から反応器6の反応ゾーンIIに導入することによって、柔軟に調節し修正することができ、それによって、分解生成物分布を、様々な要求が満たされるようにより良く調節し修正することができる。] 図2 図3 [0079] 14を介した水素化テール油および15を介して導入された軽質供給原料油が接触分解反応ゾーンIIに供給されて、接触分解触媒と接触し反応が行われる、図3に示された概略図によって提供される供給手法に加え、14を介した水素化テール油を従来の接触分解供給原料油と混合することができ、次いで接触分解反応ゾーンに導入して接触分解触媒と接触させ、反応させることができる、2つの任意選択の手法、即ち:1)水素化テール油を、16を介して導入された重質分解供給原料油と共に、接触分解反応ゾーンIに供給して接触分解触媒と接触させ、反応を行う手法;2)水素化テール油を2つの流れに分離することができ、但しこの水素化テール油の重質留分および軽質留分の一方は、15を介して導入された軽質分解供給原料油と共に接触分解反応ゾーンIIに供給されて、接触分解触媒と接触し、反応が行われ、一方、水素化テール油の重質留分および軽質留分の他方は、16を介して導入された重質供給原料油と共に接触分解反応ゾーンIに供給されて、接触分解触媒と接触し、反応が行われる手法もある。] 図3 [0080] 本発明の開示の実施形態は、上記実施形態と、それに対応する文脈および図に関して記述されているが、本発明の開示を、これら記述中の実施形態に限定するものではない。反対に、本発明の開示の実施形態の精神および範囲内に含まれる、全ての代替例、修正例、および均等物を包含するものである。] [0081] 本発明について、以下の実施例を参照しながらさらに例示するが、それによって限定されるものではない。] [0082] 供給原料油は、図1に示される概略図によって加工され、水素処理装置内の原材料は、それぞれ、残油および接触分解サイクル油(即ち、希釈油)を異なる比で混合することによって得られた供給原料油AおよびBであり、供給原料油AおよびBの割合を、表1に示す。] 図1 [0083] 水素処理反応は、3つの固定床を含む反応装置で実施される。その場合、第1の反応器、即ちアップフロー反応器(UFR)には、底部から上部に向けて触媒RUF−1およびRUF−2を1:2の比で投入し、第1の反応器内の触媒が、水素処理装置の触媒の全投入体積の約44%を占めるようにする。第2および第3の反応器は、ダウンフロー固定床反応器である。第2の反応器には、脱金属化触媒RDM−2を投入し、第2の反応器内の触媒が、水素処理装置の触媒の全充填体積の約12%を占めるようにする。第3の反応器には、脱硫触媒RMS−1を投入し、第3の反応器内の触媒が、水素処理装置の触媒の全充填体積の約44%を占めるようにする。上述の触媒は、中国、SINOPECのChanglin触媒プラントから入手可能である。] [0084] 前記接触分解反応は、2つの反応ゾーンを有するライザ反応器で実施され、前記接触分解触媒は、RMS−8(中国、SINOPECのQilu触媒プラントから入手可能)である。] [0085] 接触分解サイクル油(接触分解重質サイクル油とクラリファイド油との混合物)中の固体粒子は、濾過装置を通して除去され、この濾過装置で使用されるフィルタ要素の濾過アパーチャサイズは、0.1から5μmであり、濾過温度は250℃である。濾過後の接触分解サイクル油中の固体粒子の粒度および含量を、表1に示す。] [0086] (実施例1) この実施例は、本発明によって提供される方法の効果を例示する。] [0087] この実施例では、供給原料油Aを供給原料油として使用して、水素処理反応装置に導入し、水素処理反応の反応条件と、水素処理によって生成された油の生成物分布とを、表2に示す。水素化テール油の軽油留分(水素化テール油の全重量に対して、55重量%)および重油留分(即ち、底部の重油であり、水素化テール油の全重量に対して45重量%)は、それぞれ真空蒸留によって生成され、これら2種の留分の性質を、表3に示す。水素化テール油の前記重油留分は、接触分解反応ゾーンIに導入され、それに対して水素化テール油の前記軽油留分は、接触分解反応ゾーンIIに導入される。これらの留分は、それぞれ、接触分解触媒に接触して反応する。接触分解反応条件およびその結果を、表4に示す。] [0088] (比較例1) この比較例の、加工される供給原料油、使用される触媒、および操作条件は、この比較例において水素化テール油を分離せず、接触分解反応ゾーンIに直接導入して接触分解触媒と接触させ、反応を行うこと以外、実施例1の場合と同じである。水素化テール油の性質を表3に示し、接触分解条件およびその結果を表4に示す。] [0089] (実施例2) この実施例は、本発明によって提供される方法の効果を例示する。] [0090] この実施例では、供給原料油Bを供給原料油として使用して、水素処理反応装置に導入し、水素処理反応の反応条件と、水素処理によって生成された油の生成物分布とを、表2に示す。水素化テール油の軽油留分(水素化テール油の全重量に対して、39重量%)および重油留分(即ち、底部の重油であり、水素化テール油の全重量に対して61重量%)は、それぞれ真空蒸留によって生成され、これら2種の留分の性質を、表3に示す。水素化テール油の前記重油留分は、接触分解反応ゾーンIに導入され、それに対して水素化テール油の前記軽油留分は、接触分解反応ゾーンIIに導入される。これらの留分は、それぞれ、接触分解触媒に接触して反応する。接触分解反応条件およびその結果を、表4に示す。] [0091] (比較例2) この比較例の、加工される供給原料油、使用される触媒、および操作条件は、この比較例において水素化テール油を分離せず、接触分解反応ゾーンIに直接導入して接触分解触媒と接触させ、反応を行うこと以外、実施例2の場合と同じである。水素化テール油の性質を表3に示し、接触分解条件およびその結果を表4に示す。] [0092] ] [0093] ] [0094] ] [0095] 表4で提供される結果によって示されるように、生成物分布でのガソリンおよびディーゼル油の選択性は、変換のため水素化テール油を接触分解反応装置に直接導入する方法に比べ、本発明によって提供される方法により著しく改善される。例えば、実施例1の供給原料油は、実施例1の水素化テール油が減圧下で軽質留分と重質留分とに分離され、次いでそれぞれ2つの異なる反応ゾーンで接触分解されること以外、比較例1の場合と同じである。これら2つの異なる方法によって得られた結果を比較すると、実施例1では、変換率が約4%上昇し、ガソリンの収率が3.97%上昇し、コークスの収率が0.14%低下し、全液体収率が4.18%上昇する。実施例2の供給原料油は、比較例2の場合と同じである。実施例2および比較例2においてこれら2つの異なる方法により得られた結果を比較すると、実施例2では、変換率が約1%上昇し、ディーゼル油の収率が2.10%上昇し、ガソリンの収率が1.2%上昇し、コークスの収率が0.3%低下し、全液体収率が3.5%上昇する。] [0096] 実施例1と実施例2の間の相違は、水素処理供給原料、水素化テール油の真空蒸留によって得られた軽質留分と重質留分との比、および接触分解反応条件にある。反応結果からわかるように、これらの生成物分布も異なっている。この場合、実施例1では変換率が上昇し、分解生成物がより軽くなるのに対し、実施例2では、ディーゼル油の収率がかなり上昇する。結果が示すように、精製油の生成物分布は、水素処理供給原料(供給原料Aおよび供給原料B)中の接触分解サイクル油の量、水素化テール油の真空蒸留から得られた軽質留分と重質留分の比、および接触分解反応条件を変化させることによって、調節することができ、それと同時に、供給原料のより高い変換率が確実になる。] [0097] (実施例3) この実施例は、図2に示される概略図による方法の効果を示す。] 図2 [0098] この実施例では、水素処理反応装置に導入される供給原料油として供給原料油Aを使用し、水素処理反応の反応条件と水素処理によって生成された油の生成物分布を表2に示す。ここで生成される水素化テール油を水素化テール油Cと呼び、供給原料Eは、従来の接触分解供給原料である。供給原料の全重量に対して、それぞれ、水素化テール油Cは20重量%であり供給原料Eは80重量%である。接触分解供給原料油の軽油留分H(350から500℃の蒸留範囲を有し、供給原料Eに対して44重量%である。)および重油留分G(500℃よりも高い蒸留点を有し、供給原料Eに対して56重量%である。)は、それぞれ、供給原料Eの真空蒸留によって得られる。各供給原料の性質を、表5−1に示す。前記重油留分Gおよび水素化テール油Cは、一緒に接触分解反応ゾーンIに導入されるのに対し、前記軽油留分Hは、接触分解反応ゾーンIIに導入される。これらは接触分解触媒と接触して反応し、反応ゾーンIでの水素化テール油Cと重油留分Gとの重量比は31:69である。接触分解反応条件およびその結果を、表6−1に示す。] [0099] (比較例3) この比較例の、加工される供給原料油、使用される触媒、および操作条件は、実施例3の場合と同じであり、供給原料の全重量に対してそれぞれ、水素化テール油Cはやはり20重量%であり、供給原料Eはやはり80重量%である。この比較例と実施例3との間の相違は、供給原料Eが分離されず、水素化テール油Cと共に接触分解反応ゾーンIに直接導入されて、分解触媒と接触し、反応することである。各供給原料の性質を、表5−1に示す。接触分解反応条件およびその結果を、表6−1に示す。] [0100] (実施例4) この実施例は、図2に示される概略図による方法の効果を示す。] 図2 [0101] この実施例では、水素処理反応装置に導入される供給原料油として供給原料油Bを使用し、水素処理反応の反応条件と水素処理によって生成された油の生成物分布を表2に示す。ここで生成される水素化テール油を水素化テール油Dと呼び、供給原料Eは、従来の接触分解供給原料である(実施例3の場合と同じ。)。供給原料の全重量に対して、それぞれ、水素化テール油Dは70重量%であり供給原料Eは30重量%である。接触分解供給原料油の軽油留分H(350から500℃の蒸留範囲を有し、供給原料Eに対して44重量%である。)および重油留分G(500℃よりも高い蒸留範囲を有し、供給原料Eに対して56重量%である。)は、それぞれ、供給原料Eの真空蒸留によって得られる。各供給原料の性質を、表5−1に示す。前記重油留分Gおよび水素化テール油Dは、一緒に接触分解反応ゾーンIに導入されるのに対し、前記軽油留分Hは、接触分解反応ゾーンIIに導入される。これらは接触分解触媒と接触して反応し、反応ゾーンIでの水素化テール油Dと重油留分Gとの重量比は81:19である。接触分解反応条件およびその結果を、表6−1に示す。] [0102] (比較例4) この比較例の、加工される供給原料油、使用される触媒、および操作条件は、実施例4の場合と同じであり、供給原料の全重量に対してそれぞれ、水素化テール油Dはやはり70重量%であり、供給原料Eはやはり30重量%である。この比較例と実施例4との間の相違は、供給原料Eが分離されず、水素化テール油Cと共に接触分解反応ゾーンIに直接導入されて、接触分解触媒と接触し、反応することである。各供給原料の性質を、表5−1に示す。接触分解反応条件およびその結果を、表6−1に示す。] [0103] (実施例5) この実施例は、図3に示される概略図による方法の効果を示す。] 図3 [0104] この実施例では、水素処理反応装置に導入される供給原料油として供給原料油Aを使用し、水素処理反応の反応条件と水素処理によって生成された油の生成物分布を表2に示す。ここで生成される水素化テール油を水素化テール油Cと呼び、供給原料Eは、従来の接触分解供給原料である(実施例3の場合と同じ。)。供給原料の全重量に対して、それぞれ、水素化テール油Cは20重量%であり供給原料Eは80重量%である。接触分解供給原料油の軽油留分H(350から500℃の蒸留範囲を有し、供給原料Eに対して44重量%である。)および重油留分G(500℃よりも高い蒸留範囲を有し、供給原料Eに対して56重量%である。)は、それぞれ、供給原料Eの真空蒸留によって得られる。各供給原料の性質を、表5−2に示す。前記重油留分Gは、単独で接触分解反応ゾーンIに導入されるのに対し、前記軽油留分Hおよび水素化テール油Cは、接触分解反応ゾーンIIに導入される。これらは接触分解触媒と接触して反応し、反応ゾーンIIでの水素化テール油Cと軽油留分Hとの重量比は34:66である。接触分解反応条件およびその結果を、表6−2に示す。] [0105] (比較例5) この比較例の、加工される供給原料油、使用される触媒、および操作条件は、実施例5の場合と同じであり、供給原料の全重量に対してそれぞれ、水素化テール油Cはやはり20重量%であり、供給原料Eはやはり80重量%である。これらの間の相違は、供給原料Eが分離されず、水素化テール油Cと共に接触分解反応ゾーンIに直接導入されて、接触分解触媒と接触し、反応することである。各供給原料の性質を、表5−2に示す。接触分解反応条件およびその結果を、表6−2に示す。] [0106] (実施例6) この実施例は、図3に示される概略図による方法の効果を示す。] 図3 [0107] この実施例では、水素処理反応装置に導入される供給原料油として供給原料油Bを使用し、水素処理反応の反応条件と水素処理によって生成された油の生成物分布を表2に示す。ここで生成される水素化テール油を水素化テール油Dと呼び、供給原料Eは、従来の重油接触分解供給原料である(実施例3の場合と同じ。)。供給原料の全重量に対して、それぞれ、水素化テール油Dは30重量%であり供給原料Eは70重量%である。接触分解供給原料油の軽油留分H(350から500℃の蒸留範囲を有し、供給原料Eに対して44重量%である。)および重油留分G(500℃よりも高い蒸留範囲を有し、供給原料Eに対して56重量%である。)は、それぞれ、供給原料Eの真空蒸留によって得られる。各供給原料の性質を、表5−2に示す。前記重油留分Gは、単独で接触分解反応ゾーンIに導入されるのに対し、前記軽油留分Hおよび水素化テール油Dは、接触分解反応ゾーンIIに一緒に導入される。これらは接触分解触媒と接触して反応し、反応ゾーンIIでの水素化テール油Dと軽油留分Hとの重量比は49:51である。接触分解反応条件およびその結果を、表6−2に示す。] [0108] (比較例6) この比較例の、加工される供給原料油、使用される触媒、および操作条件は、実施例6の場合と同じであり、供給原料の全重量に対してそれぞれ、水素化テール油Dはやはり30重量%であり、供給原料Eはやはり70重量%である。これらの間の相違は、供給原料Eが分離されず、水素化テール油Dと共に接触分解反応ゾーンIに直接導入されて、接触分解触媒と接触し、反応することである。各供給原料の性質を、表5−2に示す。接触分解反応条件およびその結果を、表6−2に示す。] [0109] (実施例7) この実施例は、図1に示される概略図による方法の効果を示す。] 図1 [0110] この実施例では、水素処理反応装置に導入される供給原料油として供給原料油Bを使用し、水素処理反応の反応条件と水素処理によって生成された油の生成物分布を表2に示す。ここで生成される水素化テール油を水素化テール油Dと呼び、供給原料Eは、従来の重油接触分解供給原料である。供給原料の全重量に対して、それぞれ、水素化テール油Dは30重量%であり供給原料Eは70重量%である。接触分解供給原料油の軽油留分H(350から500℃の蒸留範囲を有し、供給原料Eに対して44重量%である。)および重油留分G(500℃よりも高い蒸留範囲を有し、供給原料Eに対して56重量%である。)は、供給原料Eの真空蒸留によって得られる。水素化テール油Dの軽油留分(水素化テール油Dの全重量に対して39重量%)および重油留分(水素化テール油Dの全重量に対して61重量%)は、真空蒸留によって生成される。各供給原料の性質を、表5−3に示す。前記重油留分Gと、水素化テール油Dの前記重油留分は、接触分解反応ゾーンIに導入されるのに対し、前記軽油留分Hと、水素化テール油Dの前記軽油留分は、接触分解反応ゾーンIIに導入される。これらは接触分解触媒と接触して反応し、接触分解反応条件およびその結果を、表6−3に示す。] [0111] (比較例7) この比較例の、加工される供給原料油、使用される触媒、および操作条件は、実施例7の場合と同じであり、供給原料の全重量に対してそれぞれ、水素化テール油Dはやはり30重量%であり、供給原料Eはやはり70重量%である。比較例7と実施例7との相違は、供給原料Eおよび水素化テール油Dが分離されておらず、混合することにより接触分解反応ゾーンIに直接導入されて、接触分解触媒と接触し、反応することである。各供給原料の性質を、表5−3に示す。接触分解反応条件およびその結果を、表6−3に示す。] [0112] ] [0113] ] [0114] ] [0115] ] [0116] ] [0117] ] [0118] ] [0119] ] [0120] ] [0121] 表6−1で与えられた結果により示されるように、生成物分布でのガソリンとディーゼル油の選択性は、水素化テール油を接触分解反応装置に直接導入して変換する方法に比べ、本発明により提供された方法によって著しく改善される。例えば、実施例3で加工された供給原料油は、実施例3の炭化水素油が減圧下で軽質留分と重質留分とに分離され、この重質留分が水素化テール油と組み合わされ、次いでそれぞれ2つの異なる反応ゾーンで接触分解されること以外、比較例3の場合と同じである。前記2つの異なる方法によって提供された結果を比較すると、実施例3において、変換率は約1.85%上昇し、ガソリンおよびディーゼル油の収率は2.12%上昇し、コークスの収率は0.28%低下し、全液体収率は2.51%上昇する。油スラリーの収率は2.20%低下するが、これは、重油の変換能が著しく上昇することを示す。比較例4で加工された供給原料油は、実施例4の場合と同じである。実施例4と比較例4のこれらの2つの異なる方法によって提供された結果を比較すると、実施例4では、変換率が約1%上昇し、ディーゼル油の収率が2.10%上昇し、ガソリンの収率が1.2%上昇し、コークスの収率が0.3%低下し、全液体収率が3.5%上昇する。] [0122] 表6−2で提供された結果により示されるように、炭化水素油を接触分解反応装置に直接導入して変換させる方法と比較すると、生成物分布でのガソリンおよびディーゼル油の選択性は、高温再生触媒を添加することによって反応ゾーンIIの反応条件の調節を強化した本発明の方法により著しく改善され、同時に、低価値生成物が減少し、特に乾燥ガスの収率が低下し、それが接触分解装置の変換効率をさらに上昇させている。] [0123] 例えば、実施例5で加工された供給原料油は比較例5の場合と同じであり、相違は、実施例5の炭化水素油が減圧下で軽質留分と重質留分とに分離し、この軽質留分が水素化テール油と組み合わされ、次いでそれぞれ、2つの異なる反応ゾーンで接触分解することにある。これら2つの異なる方法によって得られた結果を比較すると、実施例5では、変換率が約1.95%上昇し、ガソリンおよびディーゼル油の収率が2.75%上昇し、コークスの収率が0.30%低下し、全液体収率が2.95%上昇し、乾燥ガスの収率が0.70%低下し、生成物分布効率が著しく上昇する。実施例6で加工された供給原料油は、比較例6の場合と同じである。前記2つの異なる方法によって得られた結果を比較すると、実施例6では、変換率が約0.8%上昇し、ディーゼル油の収率が2.10%上昇し、ガソリンの収率が1.19%上昇し、コークスの収率が0.13%低下し、全液体収率が3.79%上昇し、乾燥ガスの収率が0.80%低下する。油スラリーの収率は2.90%低下するが、これは、重油の変換能が著しく上昇することを示す。] [0124] 表6−3で提供される結果により示されるように、炭化水素油を接触分解反応装置に直接導入して変換する方法と比較すると、生成物分布でのガソリンおよびディーゼル油の選択性は、より低い反応温度であっても、本発明の方法により著しく改善される。例えば、実施例7で加工された供給原料油は比較例7の場合と同じであり、相違は、実施例7の供給原料が減圧下で軽質および重質留分に分離され、これら軽質および重質留分がそれぞれ、2つの異なる反応ゾーンで接触分解することにある。これら2つの異なる方法によって得られた結果を比較すると、変換率は約2.59%上昇し、ガソリンおよびディーゼル油の収率は3.50%上昇し、コークスの収率は0.41%低下し、全液体収率は3.90%上昇し、油スラリーの収率は3.59%低下するが、これは、重油の変換能およびガソリンの収率が、著しく上昇することを示す。] [0125] 実施例3と実施例4との相違は、水素処理供給原料、水素化テール油と全供給原料との比、接触分解反応条件にある。反応結果からわかるように、これらの生成物分布は異なっている。実施例3では、変換率が上昇し、分解生成物がより軽くなっているのに対し、実施例4では、ディーゼル油の収率がかなり上昇している。結果が示すように、精製油の生成物分布は、水素処理供給原料(供給原料Aおよび供給原料B)中の接触分解サイクル油の量、水素化テール油と重質分留油との比、接触分解反応条件を変えることによって調節することができ、それと同時に、供給原料のより高い変換率が確実になる。] [0126] 実施例5、6、および実施例3、4を比較すると、異なる反応ゾーンの作動条件を強化するため触媒が反応に寄与するモードを調節することによって、低価値生成物の収率をさらに低下させることができかつ接触分解装置の変換効率を上昇させることができることがわかった。] 実施例 [0127] 多くの変更および修正を、上述の実施形態に行うことができる。そのような修正および変更の全ては、本明細書では本発明の開示の範囲内に含まれかつ以下の特許請求の範囲によって保護されるものとする。]
权利要求:
請求項1 炭化水素油を水素処理し接触分解する、改善された組合せ方法であって:残油、接触分解サイクル油、および任意選択の留出油と、水素処理触媒とを、水素の存在下、水素処理条件下で接触させ、その後、反応生成物を分離して、ガス、水素化ナフサ、水素化ディーゼル油、および水素化テール油を得るステップ;前記水素化テール油および/または通常の接触分解供給原料油と、接触分解触媒とを、接触分解条件下で接触させ、その後、反応生成物を分離して、乾燥ガス、液化石油ガス、接触分解ガソリン、接触分解ディーゼル油、および接触分解サイクル油を得るステップを含み;前記分解触媒との接触反応は、反応物の流動方向に沿って少なくとも2つの反応ゾーンIおよびIIを有する反応器内で実施され;前記水素化テール油および/または通常の接触分解供給原料油は、少なくとも2種の留分、前記水素化テール油の軽質および重質留分または通常の接触分解重質供給原料油および通常の接触分解軽質供給原料油に分離され、その後、前記水素化テール油および/または通常の接触分解供給原料油と、前記分解触媒とを接触させ;前記分解触媒との接触反応は:前記反応ゾーンIに、前記水素化テール油の軽質留分および重質留分の一方を投入し、分離されていない水素化テール油、通常の接触分解供給原料油、および/または通常の接触分解重質供給原料油、通常の接触分解軽質供給原料油を任意選択で投入するステップ;それに対して、前記反応ゾーンIIには、前記水素化テール油の軽質留分および重質留分の他方を投入し、分離されていない水素化テール油、通常の接触分解供給原料油、および/または通常の接触分解重質供給原料油、通常の接触分解軽質供給原料油を任意選択で投入するステップを含み、あるいは、前記分解触媒との接触反応は:前記反応ゾーンIに、通常の接触分解重質供給原料油および通常の接触分解軽質供給原料油の一方を、分離されていない水素化テール油、通常の接触分解供給原料油、および/または前記水素化テール油の軽質留分もしくは重質留分と共に任意選択で投入するステップ;それに対して、前記反応ゾーンIIには、通常の接触分解重質供給原料油および通常の接触分解軽質供給原料油の他方を、分離されていない水素化テール油、通常の接触分解供給原料油、および/または前記水素化テール油の軽質留分もしくは重質留分と共に任意選択で投入するステップを含み、前記水素化テール油および/または前記水素化テール油の軽質留分または前記水素化テール油の重質留分と任意選択で混合した前記軽質/重質供給原料油の混合済み供給原料中の水素化テール油の含量は同時に0ではない、方法。 請求項2 再生触媒の送出装置が、前記反応ゾーンIIと分解触媒再生器との間に設けられている、請求項1に記載の方法。 請求項3 再生触媒の前記送出装置が、前記反応ゾーンIIでの炭化水素油の滞留時間が0.2秒未満にならないように前記反応ゾーンIIの位置に備えられている、請求項2に記載の方法。 請求項4 再生触媒の前記送出装置が、前記反応ゾーンIIでの炭化水素油の滞留時間が1秒未満にならないように前記反応ゾーンIIの位置に備えられている、請求項3に記載の方法。 請求項5 接触分解サイクル油から分解触媒粒子を除去して、前記接触分解サイクル油中の固体粒子の含量を30重量ppm未満にするステップであって、前記固体粒子の粒度が10μm未満であるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。 請求項6 前記接触分解サイクル油中の前記固体粒子の含量が、15重量ppm未満であり、前記固体粒子の粒度が5μm未満である、請求項5に記載の方法。 請求項7 接触分解サイクル油から分解触媒粒子を除去する前記ステップが、蒸留および/または濾過によって実施される、請求項5に記載の方法。 請求項8 前記濾過中の操作温度が100〜350℃である、請求項7に記載の方法。 請求項9 前記濾過中の操作温度が200〜320℃である、請求項8に記載の方法。 請求項10 前記接触分解サイクル油が、分解触媒粒子が除去されている重質サイクル油、分解触媒粒子が除去されているクラリファイド油、分解触媒粒子および接触分解ディーゼル油が除去されている全接触分解生成物重油、または上記油の1種もしくは複数の混合物から選択される、請求項1に記載の方法。 請求項11 前記接触分解サイクル油の量が、前記残油、前記接触分解サイクル油、および前記水素処理触媒と接触する前記任意選択の留出油の合計重量に対して、5〜40重量%、好ましくは6〜30重量%、より好ましくは8〜25重量%である、請求項1に記載の方法。 請求項12 前記反応ゾーンIでの反応条件が、下記の通りであり、即ち:反応温度550〜700℃、触媒と油との比4〜50、反応時間0.5秒から10秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量2〜50重量%、および反応圧力が標準圧から300kPaであり;好ましくは、反応温度560〜650℃、触媒と油との比7〜20、反応時間1秒から2秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量5〜10重量%、および反応圧力100〜300kPaである、請求項1に記載の方法。 請求項13 前記反応ゾーンIIでの反応条件が、下記の通りであり、即ち:反応温度500〜600℃、触媒と油との比3〜50、反応時間0.2秒から8秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量2〜20重量%、および反応圧力が標準圧から300kPaであり;好ましくは、反応温度510〜560℃、触媒と油との比5〜40、反応時間0.5秒から1.5秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量4〜8重量%、および反応圧力100〜300kPaである、請求項1に記載の方法。 請求項14 分解触媒との前記接触反応が、反応ゾーンIに、前記水素化テール油の重質留分および任意選択の分離されていない水素化テール油を投入し、それに対して前記反応ゾーンIIには、前記水素化テール油の軽質留分を投入することによって実施される、請求項1に記載の方法。 請求項15 前記水素化テール油の前記軽質留分の量が、分離される水素化テール油の全重量に対して10〜50重量%であり;前記分離は、水素化テール油の全重量に対して20〜45重量%の軽質留分をもたらすことが好ましく;前記分離は、水素化テール油の全重量に対して25〜35重量%の軽質留分をもたらすことがより好ましい、請求項14に記載の方法。 請求項16 前記反応ゾーンIでの反応条件が、下記の通りであり、即ち:反応温度550〜700℃、触媒と油との比5〜20、反応時間0.5秒から10秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量2〜50重量%、および反応圧力が標準圧から300kPaであり;好ましくは、反応温度560〜650℃、触媒と油との比7〜16、反応時間1秒から2秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量5〜10重量%、および反応圧力100〜300kPaである、請求項14に記載の方法。 請求項17 前記反応ゾーンIIでの反応条件が、下記の通りであり、即ち:反応温度500〜600℃、触媒と油との比7〜20、反応時間0.2秒から8秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量2〜20重量%、および反応圧力が標準圧から300kPaであり;好ましくは、反応温度510〜560℃、触媒と油との比10〜18、反応時間0.5秒から1.5秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量4〜8重量%、および反応圧力100〜300kPaである、請求項14に記載の方法。 請求項18 分解触媒との前記接触反応が、前記反応ゾーンIに前記水素化テール油の軽質留分を投入し、それに対して前記反応ゾーンIIには、前記水素化テール油の重質留分および任意選択の分離されていない水素化テール油を投入することによって実施される、請求項1に記載の方法。 請求項19 前記水素化テール油の前記軽質留分の量が、分離される水素化テール油の全重量に対して10〜50重量%であり;前記分離は、水素化テール油の全重量に対して20〜45重量%の軽質留分をもたらすことが好ましく;前記分離は、水素化テール油の全重量に対して25〜35重量%の軽質留分をもたらすことがより好ましい、請求項18に記載の方法。 請求項20 前記反応ゾーンIでの反応条件が、下記の通りであり、即ち:反応温度550〜700℃、触媒と油との比5〜20、反応時間0.5秒から10秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量2〜50重量%、および反応圧力が標準圧から300kPaであり;好ましくは、反応温度560〜650℃、触媒と油との比7〜16、反応時間1秒から1.5秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量5〜10重量%、および反応圧力100〜300kPaである、請求項18に記載の方法。 請求項21 前記反応ゾーンIIでの反応条件が、下記の通りであり、即ち:反応温度500〜600℃、触媒と油との比7〜20、反応時間0.2秒から8秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量2〜20重量%、および反応圧力が標準圧から300kPaであり;好ましくは、反応温度520〜560℃、触媒と油との比10〜18、反応時間1秒から2秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量4〜8重量%、および反応圧力100〜300kPaである、請求項18に記載の方法。 請求項22 再生触媒が前記反応ゾーンII内に導入される、請求項18に記載の方法。 請求項23 分解触媒との前記接触反応が、前記反応ゾーンIに、水素化テール油の重質留分、任意選択の分離されていない水素化テール油、および/または通常の接触分解供給原料油を投入し、それに対して前記反応ゾーンIIには、水素化テール油の軽質留分を投入することによって実施される、請求項1に記載の方法。 請求項24 前記水素化テール油の前記軽質留分の量が、分離される水素化テール油の全重量に対して10〜50重量%であり;前記分離は、水素化テール油の全重量に対して20〜45重量%の軽質留分をもたらすことが好ましく;前記分離は、水素化テール油の全重量に対して25〜35重量%の軽質留分をもたらすことがより好ましい、請求項23に記載の方法。 請求項25 前記反応ゾーンIでの反応条件が、下記の通りであり、即ち:反応温度550〜700℃、触媒と油との比5〜20、反応時間0.5〜10秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量2〜50重量%、および反応圧力が標準圧から300kPaであり;好ましくは、反応温度560〜650℃、触媒と油との比7〜16、反応時間1〜2秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量5〜10重量%、および反応圧力100〜300kPaである、請求項23に記載の方法。 請求項26 前記反応ゾーンIIでの反応条件が、下記の通りであり、即ち:反応温度500〜600℃、触媒と油との比3〜20、反応時間0.2〜8秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量2〜20重量%、および反応圧力が標準圧から300kPaであり;好ましくは、反応温度510〜560℃、触媒と油との比6〜14、反応時間0.5〜1.5秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量4〜8重量%、および反応圧力100〜300kPaである、請求項23に記載の方法。 請求項27 分解触媒との前記接触反応が、前記反応ゾーンIに、水素化テール油の軽質留分および任意選択の通常の接触分解供給原料油を投入し、それに対して前記反応ゾーンIIには、水素化テール油の重質留分および任意選択の分離されていない水素化テール油を投入することによって実施される、請求項1に記載の方法。 請求項28 前記水素化テール油の前記軽質留分の量が、分離される水素化テール油の全重量に対して10〜50重量%であり;前記分離は、水素化テール油の全重量に対して20〜45重量%の軽質留分をもたらすことが好ましく;前記分離は、水素化テール油の全重量に対して25〜35重量%の軽質留分をもたらすことがより好ましい、請求項27に記載の方法。 請求項29 前記反応ゾーンIでの反応条件が、下記の通りであり、即ち:反応温度550〜700℃、触媒と油との比5〜20、反応時間0.5〜10秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量2〜50重量%、および反応圧力が標準圧から300kPaであり;好ましくは、反応温度560〜650℃、触媒と油との比7〜16、反応時間1〜1.5秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量5〜10重量%、および反応圧力100〜300kPaである、請求項27に記載の方法。 請求項30 前記反応ゾーンIIでの反応条件が、下記の通りであり、即ち:反応温度500〜600℃、触媒と油との比7〜20、反応時間0.2〜8秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量2〜20重量%、および反応圧力が標準圧から300kPaであり;好ましくは、反応温度520〜560℃、触媒と油との比10〜18、反応時間1〜2秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量4〜8重量%、および反応圧力100〜300kPaである、請求項27に記載の方法。 請求項31 再生触媒が、前記反応ゾーンII内に導入される、請求項27に記載の方法。 請求項32 接触分解触媒との前記接触反応が、前記反応ゾーンIに、水素化テール油の重質留分、通常の接触分解重質供給原料油、および任意選択の分離されていない水素化テール油を投入し、それに対して前記反応ゾーンIIには、水素化テール油の軽質留分および通常の接触分解軽質供給原料油を投入することによって実施される、請求項1に記載の方法。 請求項33 前記水素化テール油の前記軽質留分の量が、分離される水素化テール油の全重量に対して10〜50重量%であり;前記分離は、水素化テール油の全重量に対して20〜45重量%の軽質留分をもたらすことが好ましく;前記分離は、水素化テール油の全重量に対して25〜35重量%の軽質留分をもたらすことがより好ましい、請求項32に記載の方法。 請求項34 前記通常の接触分解重質供給原料油が、500℃よりも高い沸点を有する炭化水素油であり、それに対して前記通常の接触分解軽質供給原料油が、350〜500℃の蒸留範囲を有する炭化水素油である、請求項32に記載の方法。 請求項35 前記反応ゾーンIでの反応条件が、下記の通りであり、即ち:反応温度550〜700℃、触媒と油との比4〜20、反応時間0.5〜10秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量2〜50重量%、および反応圧力が標準圧から300kPaであり;好ましくは、反応温度560〜650℃、触媒と油との比5〜16、反応時間1〜2秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量5〜10重量%、および反応圧力100〜300kPaである、請求項32に記載の方法。 請求項36 前記反応ゾーンIIでの反応条件が、下記の通りであり、即ち:反応温度500〜600℃、触媒と油との比3〜20、反応時間0.2〜8秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量2〜20重量%、および反応圧力が標準圧から300kPaであり;好ましくは、反応温度510〜560℃、触媒と油との比6〜14、反応時間0.5〜1.5秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量4〜8重量%、および反応圧力100〜300kPaである、請求項32に記載の方法。 請求項37 接触分解触媒との前記接触反応が、前記反応ゾーンIに、水素化テール油の軽質留分、通常の接触分解重質供給原料油、および任意選択の分離されていない水素化テール油を投入し、それに対して前記反応ゾーンIIには、水素化テール油の重質留分および通常の接触分解軽質供給原料油を投入することによって実施される、請求項1に記載の方法。 請求項38 前記水素化テール油の前記軽質留分の量が、分離される水素化テール油の全重量に対して10〜50重量%であり;前記分離は、水素化テール油の全重量に対して20〜45重量%の軽質留分をもたらすことが好ましく;前記分離は、水素化テール油の全重量に対して25〜35重量%の軽質留分をもたらすことがより好ましく;水素化テール油の軽質留分の、関与している割合が、少なくとも0より大きく、最大限の割合に制約を課していない、請求項37に記載の方法。 請求項39 前記通常の接触分解重質供給原料油が、500℃よりも高い沸点を有する炭化水素油であり、それに対して前記通常の接触分解軽質供給原料油が、350〜500℃の蒸留範囲を有する炭化水素油である、請求項37に記載の方法。 請求項40 前記反応ゾーンIでの反応条件が、下記の通りであり、即ち:反応温度550〜700℃、触媒と油との比5〜20、反応時間0.5〜10秒、噴霧化水蒸気が供給原料の2〜50重量%、および反応圧力が標準圧から300kPaであり;好ましくは、反応温度560〜650℃、触媒と油との比7〜16、反応時間1〜1.5秒、噴霧化水蒸気が供給原料の5〜10重量%、および反応圧力100〜300kPaである、請求項37に記載の方法。 請求項41 前記反応ゾーンIIでの反応条件が、下記の通りであり、即ち:反応温度500〜600℃、触媒と油との比7〜50、反応時間0.2〜8秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量2〜20重量%、および反応圧力が標準圧から300kPaであり;好ましくは、反応温度520〜560℃、触媒と油との比8〜40、反応時間1〜2秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量4〜8重量%、および反応圧力100〜300kPaである、請求項37に記載の方法。 請求項42 再生触媒は、前記反応ゾーンII内に導入される、請求項37に記載の方法。 請求項43 接触分解触媒との前記接触反応が、前記反応ゾーンIに、通常の接触分解重質供給原料油および分離されていない水素化テール油を投入し、それに対して前記反応ゾーンIIには、前記通常の接触分解軽質供給原料油を投入することによって実施される、請求項1に記載の方法。 請求項44 水素化テール油の量が、通常の接触分解重質供給原料油および分離されていない水素化テール油の混合供給原料に対して90重量%以下であり、好ましくは80重量%以下である、請求項43に記載の方法。 請求項45 前記通常の接触分解重質供給原料油が、500℃よりも高い沸点を有する炭化水素油であり、それに対して前記通常の接触分解軽質供給原料油が、350〜500℃の蒸留範囲を有する炭化水素油である、請求項43に記載の方法。 請求項46 前記反応ゾーンIでの反応条件が、下記の通りであり、即ち:反応温度550〜700℃、触媒と油との比4〜20、反応時間0.5〜10秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量2〜50重量%、および反応圧力が標準圧から300kPaであり;好ましくは、反応温度560〜650℃、触媒と油との比5〜16、反応時間1〜2秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量5〜10重量%、および反応圧力100〜300kPaである、請求項43に記載の方法。 請求項47 前記反応ゾーンIIでの反応条件が、下記の通りであり、即ち:反応温度500〜600℃、触媒と油との比7〜50、反応時間0.2〜8秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量2〜20重量%、および反応圧力が標準圧から300kPaであり;好ましくは、反応温度510〜560℃、触媒と油との比8〜40、反応時間0.5〜1.5秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量4〜8重量%、および反応圧力100〜300kPaである、請求項43に記載の方法。 請求項48 接触分解触媒との前記接触反応が、前記反応ゾーンIに前記通常の接触分解重質供給原料油および任意選択の通常の接触分解供給原料油を投入し、それに対して前記反応ゾーンIIには、前記通常の接触分解軽質供給原料油および分離されていない水素化テール油を投入することによって実施される、請求項1に記載の方法。 請求項49 水素化テール油の量が、前記通常の接触分解軽質供給原料油および分離されていない水素化テール油の混合供給原料に対して、50重量%以下であり、好ましくは40重量%以下である、請求項48に記載の方法。 請求項50 前記通常の接触分解重質供給原料油が、500℃よりも高い沸点を有する炭化水素油であり、それに対して前記通常の接触分解軽質供給原料油が、350〜500℃の蒸留範囲を有する炭化水素油である、請求項48に記載の方法。 請求項51 前記反応ゾーンIでの反応条件が、下記の通りであり、即ち:反応温度550〜700℃、触媒と油との比4〜20、反応時間0.5〜10秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量2〜50重量%、および反応圧力が標準圧から300kPaであり;好ましくは、反応温度560〜650℃、触媒と油との比5〜16、反応時間1〜1.5秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量5〜10重量%、および反応圧力100〜300kPaである、請求項48に記載の方法。 請求項52 前記反応ゾーンIIでの反応条件が、下記の通りであり、即ち:反応温度500〜600℃、触媒と油との比7〜50、反応時間0.2〜8秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量2〜20重量%、および反応圧力が標準圧から300kPaであり;好ましくは、反応温度520〜560℃、触媒と油との比8〜40、反応時間1〜2秒、供給原料中の噴霧化水蒸気の量4〜8重量%、および反応圧力100〜300kPaである、請求項48に記載の方法。 請求項53 再生触媒を、前記反応ゾーンII内に導入することができる、請求項48に記載の方法。
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